楽天トラベル比較「事前カード決済」「事後カード決済」「現金決済」

カテゴリ:宿泊施設サービス タグ:,
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公開日:2012年8月26日

宿泊業者向け

※この記事は2012年8月26日時点のものです。

楽天トラベルの決済方法を比較してみました。

楽天トラベルの決済方法を比較してみました。

楽天トラベル経由の予約って、キャンセル多くないですか?
実はこれ、楽天さんのせいです。

みやなびでは宿泊管理業務も行なっていますが、楽天トラベルやじゃらん等に予約やキャンセルを入れるだけではなく、宿泊業者様へ各旅行会社の宿泊サービスの解説やルール改定、それらのメリット・デメリット、リスクなどを説明し継続してサポートしています。副次的なサービスですが、この部分が好まれているようです。

避けては通れない部分はやはり「楽天手数料」と「決済手数料」です。
そういうわけで今回は、楽天トラベルでの決済方法を比較してみます。

1、現金決済

宿泊日に現金で決済。
キャンセルがあった場合、宿泊業側がキャンセル客へ請求を行う。

2、事前カード決済

宿泊前(8日前)迄にクレジットカードで決済が行われる。キャンセルがあった場合、宿泊業側が設定したキャンセル料金を楽天側が差し引いて返金。クレジットカード手数料は宿泊業側が支払う。

宿泊予定客が予約時に「今すぐ決済」または「後から決済」のいずれかを選択でき、「後から決済」を選べ、8日前までに決済しない場合、自動的にキャンセルになる。

3、事後カード決済

宿泊後にクレジットカードで決済が行われる。キャンセルがあった場合、宿泊業側がキャンセル客へ請求を行う。クレジットカード手数料は宿泊業側が支払う。

--というように、3つの決済方法があります。
シンプルに考えるために、これらのメリット・デメリットを表にしてみました。

楽天トラベル 決済方法比較
決済方法 メリット デメリット
現金決済 クレジットカード手数料を取られない キャンセル料金の回収が困難
事前カード決済 8日前までにキャンセルされなければ
キャンセル料金の回収が可能
楽天からの振込みが遅い(最大3ヵ月)
クレジットカード手数料を取られる
事後カード決済 なし キャンセル料金の回収が困難
クレジットカード手数料を取られる

解説:「事後カード決済」

真っ先に言えることとして、「事後カード決済」は、宿泊業側に何らメリットがありません。では宿泊客側のほうにメリットがあるのか、という点ですが。クレジットカード利用は結局、月末締めの翌月決済などがほとんどですので(ですよね?申し訳ありませんが全会社把握はできていません)、事後カード決済利用は決済を1ヶ月先延ばしにできるかどうか・・・という部分しかありません。

そういう資金繰りに苦しい人が旅行に来るかどうかはよくわからないところですが。

また事後カード決済では、宿泊前にキャンセルされると、カード決済を事前に行なっていないため、事実上キャンセル料金を引き落とすことができません。なので踏み倒しやキャンセルの抑止につながらないという面があります。

解説:「事前カード決済」

振込みが遅いこと、8日前迄にキャンセルされることに目をつむれれば、メリットがありそうですよね。なにせキャンセルの抑止と料金の回収ができそうですから。

しかし、楽天トラベルの営業方針としては「キャンセルできることが宿泊客のメリットなんだ!」ということでして、そのために準備されたであろう、事前カード決済の場合に、更に宿泊客が選択できる決済方法が、「今すぐ決済」と「後から決済」です。(ホントややこしいですね・・・わざとかな?)

事前カード決済には、更に「今すぐ決済」と「後から決済」があり、宿泊予定客が選択できる。8日前までにキャンセルされると楽天トラベルはキャンセル料金の請求を行わないため、事実上ザル。

【楽天トラベル】ヘルプ – 事前カード決済

いやーひどいものです。

さらによく分からないのは。現在、楽天トラベルのキャンセルポリシーでは「予約成立後」でキャンセル料率を設定することができますが、例えば90日前からキャンセル料金がかかる設定にし、8日前にキャンセルされた場合、キャンセル料金を回収してくれるのかどうか・・・というと、多分してくれないです。

キャンセル料率は予約成立後、即発生の設定が可能にはなっているが・・・

解説:「現金決済」

クレジットカード手数料が取られず、とても安心 即キャッシュです。面倒な事を考えなくて良い反面、繁忙期やGWなどにドタキャンされると打撃になる決済方法です。

限りある決済方法の組み合わせ

宿泊業者からすると、楽天トラベルの提供する3つの決済方法にどれも欠陥があります。事後カード決済は論外。選択肢は事前カード決済か現金決済ですが・・・楽天トラベルの決済方法は次のようにしか選べません。

恣意的なものを感じる決済方法の組み合わせ。

なぜ「現金または事前カード決済のみ」が無いのか首をかしげるところです。

どうすればよいのか

「楽天をやめればいい」と言うのは簡単ですが、集客力を持っているのは事実。私が宿泊施設を経営しているならば、手数料を取られず、かつ自前での決済方法が設定できる自社ホームページでの集客をメインに注力し、楽天トラベルは閑散期の埋め合わせ程度にするよう体制を整えます。

楽天トラベルに取られた手数料とキャンセルで発生した空室分は戻ってきませんが、ホームページなら比較的キャンセルも少なく、またホームページが財産として残ります。

自社ホームページ無しで楽天のみ、という宿泊施設を稀に見かけますが、そういったところは楽天にずっと10%搾取され続け、キャンセルに悩まされ続けてもしょうがないと思うのですよね、なぜなら営業を努力してない&独立して行なっておらず、楽天トラベルに頼りきっているわけですので。

そういうところは楽天に主導権をとられるのは当然です。

じゃらんやベストリザーブ・宿ぷらざなど他サービスは機会があればまた。

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