この記事は 2015年1月31日 に作成されました。料金など変更になっていると思われますので、本記事は参考のみにとどめてください。現在の正確な情報は、各サービス提供元のオフィシャルサイトにてご確認くださいませ。
スマホでクレジットカード決済サービスを再度比較
以前に、宮古島での観光業を営むお客様より、宮古島の店舗でクレジットカード決済可にしたいのだけど、どうしたらいいのかわからん というご相談を受けていました。その頃より2年ほど経ったのですが、現在のスマートフォン決済がどうなっているのか、良さそうなスマートフォンでのクレジットカード決済サービスで再度比較してみました。
※この比較は、2014年12月15日、2015年1月31日に作成されました。将来的に各社のサービス内容変更などがありえますので、最新の情報は各社サイトをご確認ください。
良さそうなサービスを下記4社ピックアップしました。前半に表比較、後半はメリット・デメリットをまとめています。
- 楽天スマートペイ http://smartpay.rakuten.co.jp/
- スクエア https://squareup.com/jp
- コイニー http://coiney.com/
- ペイパルヒア https://www.paypal.jp/here/
スマホ クレジットカード決済サービス 比較表
サービス名 | 楽天スマートペイ | Square (スクエア) |
Coiney (コイニー) |
PayPal Here (ペイパルヒア) |
---|---|---|---|---|
サービス名 | 楽天スマートペイ | Square (スクエア) |
Coiney (コイニー) |
PayPal Here (ペイパルヒア) |
サービス提供元 | 楽天株式会社 | Square(スクエア) +三井住友カード |
コイニー株式会社 | PayPal Japan(ペイパルジャパン) +ソフトバンク株式会社出資 |
対応クレジットカード | Visa MasterCard AmericanExpress JCB Diners 楽天カード Discover |
Visa MasterCard AmericanExpress |
VISA MasterCard JCB American Express Diners Club Discover(業種によって異なる) |
Visa MasterCard AmericanExpress |
決済手数料 | 3.24% | スワイプ:3.25% カード番号手入力:3.75% |
3.24% | 3.24% |
売上入金 | 楽天銀行:翌日 その他銀行:翌営業日 |
最短1営業日 (※三井住友銀行・みずほ銀行の 口座を利用する場合) |
手動:2週間(最大月6回) 自動:~60日 |
週1回 |
振込手数料 | 楽天銀行:無料 その他銀行:210円 |
無料 | 入金額10万円未満:200円 10万円以上:無料 |
無料(PayPal Here公式サイトにて アカウントを開設した場合) |
月額費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
初期費用(端末代) | 6,980円 | 4,980円 | 無料 ※ 新規ならキャッシュバック |
1,440円(税込・送料込) |
端末代(2台目) | 18,800円 | 4,980円 | 19,800円 | 1,440円(税込・送料込) |
各社サービスのメリット・デメリット
最重要な手数料が横並びなので、メリット・デメリットで比較していきます。スクエアのデメリットは特に致命的に感じます。
楽天スマートペイ
メリット
- 5大クレジットカード全ての決済が可能
- 楽天銀行を利用すれば、カード決済の翌日に売上入金を受けることが可能
デメリット
- 手動入力ができない
- 楽天銀行以外は振込み手数料が200円必要
- 現金決済・POSシステムができない
・専用プリンター(24800円)
・ユビレジ(基本月額5000円)
取扱可能なカードが多くて良いのですが、企業的に信頼度が低い部分がリスク。店舗の銀行口座を勝手に開設し、一方的に決済口座を一本化したりする企業なので、利用を避けれるなら避けたいところではあります。
Square(スクエア)
メリット
- 国内クレジットカード業界大手の三井住友カードと提携で安心感
- 売上入金のスピードが早く、振込入金手数料が完全無料
- 機能が豊富な無料POSレジアプリ
- クレジットカードの手動入力が可能
デメリット
- 突然の再審査、アカウント凍結/閉鎖のリスクが高い
- 三井住友・みずほ銀行以外は入金が遅い
- iPadが無い場合かなり機能が制限される
突然アカウント閉鎖されるという、最もリスクの高いクレジットカード決済サービスかもしれません、スクエア 閉鎖で検索すると事例がゴロゴロ出てきます。アカウントを即時新規発行して回避できるっぽいですが、法人としては業務を止めたくないため、手を出せない印象です。なお電話サポートもないそうです。
Coiney(コイニー)
メリット
- 国内クレジットカード業界大手のSAISONカードと提携で安心感
- 日本国内発のスマホ決済サービス
デメリット
- 売上入金が一番遅い
- 自動入金は振込までに最大60日かかる場合がある
- 10万円以下の場合入金手数料が210円必要
- 現金決済・POSなどのレジ機能が無い
現実路線に感じます、スマホでのクレジットカード決済の先駆者。問題は自動入金が場合によっては60日かかることもあるようです。そのため月6回迄の手動入金が必要かもしれません。詳しくはこちら。
資金繰りが大事な商売だと手が出にくいところです、手数料の高いJCBを切り捨てることができ、スマホでクレジットカード決済の割合が少なければ検討したいところ。
PayPal Here(ペイパルヒア)
メリット
- 全国のソフトバンクショップでも申し込み可能
- レジ機能による現金決済が可能
[追記] ペイパルヒアは 2016年2月1日付で終了しました
デメリット
- PayPalは携帯キャリアSoftBank限定となる(※2)
- ソフトバンク店舗で手続きすると振込み手数料が掛る(5万円以下の入金:250円、5万円以上の入金:無料)
- 手動入力の打ち込みができない
※2 だだしiPhone、iPad、iPad miniは可能
ソフトバンクのスマホを用意できれば、さしてデメリットを感じないサービスです。コイニーと比較してみると、入金が週1回のためありがたく感じます。日本ではまだ知名度が低いものの海外ではかなり強いようです。
その他のスマホ・クレジットカード決済 注意点
- 決済は一括払いのみ。分割払いやリボ払い、ボーナス払い不可
- レシートの発行がメール。紙のレシートを印刷する場合は専用のプリンターが必要
- スマホ決済はスマホやタブレットの画面上を指でなぞってサインするため面倒
クレジットカード決済は業務形態によって相性がありますので、細かい部分は更に調べてみる必要があると思います。絞り込めたら、大々的に宣伝する前にお試しで小さくテスト提供し、便利さ・不便さを確認することをおすすめします。
1 件のコメント
大変参考になりました。
あと、080-1798-7616は、どこのキャリアでしょうか?
キャリアによっては、問い合わせしやすい為、お尋ね致しました。