独自ドメインを取得してネームサーバを設定したり、ネームサーバを変更してサーバ移転などする場合、DNSの反映をとにかく早くしたい方への方法です。後半はリゾルバキャッシュについて小話。
回答:パブリックDNSを使う
Google public DNS
「8.8.8.8、8.8.4.4」
NTT America Technical Operations
「129.250.35.250、129.250.35.251」
DNSの設定方法
Windowsでの設定方法です。画像は Windows 7 ですが、その他のバージョンでもあまり変わらない。
IPv4 の設定を開く
次の画像で、コントロール パネル⇒ ネットワークとインターネット ⇒ネットワークと共有センター にて「ワイヤレスネットワーク接続」または「ローカルエリア接続」をクリックします。
※ 無線接続の場合は「ワイヤレスネットワーク接続」、有線LANの場合は「ローカルエリア接続」と表示される
次の画像で、プロパティをクリック
次の画像で、インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)を選択し、プロパティをクリック
次の画像で、「次の DNS サーバーのアドレスを使う」を選び、任意の数字を打ち込みます。終わりましたらOKを押します。
これで、ドメインの反映がされているか確認してみましょう。Google、NTT America、自前のプロバイダ(IPアドレスを自動的に取得する 設定)の3種類で試せるわけですが、どれがより早く反映されるかはわかりません。DNSを何度か切り替えてみてください、経験ではグーグルがたいてい真っ先に反映されます。
DNS クライアントリゾルバキャッシュのフラッシュリセットは必要か?
うーん正直わかんないんですよね。一応、コマンドプロンプトでの「ipconfig /displaydns」で、DNSの切替前後を確認すると別々な内容になってますんで。
とりあえず気になる方は、好きなDNS選択中の好きなタイミングで「ipconfig /flushdns」でリセットするといいんじゃないかなって思います。ただし後述する「別の利点」が必要な場合は別。
別の利点:前サーバを確認する
このDNS切替は別の利点もありまして。
移転前のサーバを見たい場合、あえてDNSの反映が遅めのDNSに切り替えることで、前のサーバがどういう状況かを確認できます。
自分では移転前サーバにアクセスできていても、訪問者やクライアントはそちらにアクセスしていて「こうこういう問題があるんだけど」とか言われると困るわけです。
※ サーバをなるべくダウンさせたくない⇒ 並行稼働でサーバ移転よろしくね、みたいな要望とか。
DNSの切替を知らないと、前サーバを確認する術が「旧サーバに運良くつながる他の回線環境/デバイスをさがす」ぐらいしかないのでめんどくさいんですよね…というわけで、必要があれば思い出してみてください。
[参考URL]
最も速いDNS設定googlepublicDNSをも凌ぐ129.250.35.250 | せきらら白書~備忘録~