第2回 ホームページ制作業者の選び方
ホームページ制作の現場から送る、本音的コラム。中小企業の「商売用」ホームページの、作り手側から見えることを書き綴ってまいります。
結果の出るホームページを求めて
前回のコラムでは無料ホームページの利用方法を紹介しましたが、利用できない方もおられると思います。「自作する時間はない」「これでは満足できない」「プロに高品質なものを作ってもらいたい」等、様々な理由があると思いますが、最終的には「結果の出るホームページが欲しい」という点に尽きます。ならばプロの手をかりるという手段は確かに有効。今回はそのような、結果を出したい方のためへの「ホームページ制作業者の選び方」を紹介いたします。
ホームページ制作業者を使うことのメリット
ホームページ制作業者を使うことによって、実質的に得られるポイントを挙げてみましょう。
- デザインの品質が高く、信頼されやすいホームページになる
- SEO対策(Yahoo等、検索での順位が上がりやすい)
- 高度なプログラムを作成できる
- 予約メールフォーム
- ショッピングカート
- フォトギャラリー
- 動きのあるFLASH、Javascriptなど
- アクセス解析 などなど…
また、ホームページ制作業者に依頼することによって、下記のような副次的メリットがあります。
- ホームページの運営方法を相談できる
- その他ネットサービスについて相談できる
- その他広告や、その効果について相談できる
- いろいろな業界情報の入手
これらはいわゆる「その道のノウハウ」で、これが継続して得られるのと得られないのとでは、今後のホームページの成長に大きな違いがあると言えます。
実際の商売も「店舗を作ったら終わり」というわけではなく、オーナーさんや従業員のアイデア、お客様の意見を元に店舗を改善していくサービスが繁盛するのが現実です。ホームページも同様、作ったあとの運営と改善が肝心。できるならば情報力の強い業者さんとお付き合いしたいと思うのが当然です。
ホームページ制作業者の選び方
それでは本題に入りましょう。下記はどの商売でも基本になる3点ですが、これをどう確認するかが重要なポイントです。
- 品質
- サービスラインナップ
- 料金
品質を見極めるには、その制作会社の過去の制作実績をチェックしましょう。今までに制作したホームページが、自分の思うデザイン・作りのレベルに達しているかどうかがポイントです。
サービスラインナップが豊富か、またホームページ開設後のサービス※ アクセス解析やネット広告、更新サービス等も要チェックです。ホームページ開設後についての助力や、具体的なサービス※ 具体的に示されてない場合、サポートはほとんど無いに等しいを提供している業者さんほど「あなたをサポートします」という手段と姿勢があるはずですので、ここが非常に重要です。
私たち本当は、ホームページが欲しいのではなく、ホームページが連れてくる訪問者(お客様)が欲しいのですが、そこに助力するサービスが無いホームページ制作業者ってつまり… と思いませんか?
料金は制作会社によって様々ですが、表に出ていない、非常に大切な料金があります、それが月額/年間の経費部分、いわゆるランニングコストです。ホームページを持つ上で必ず発生する経費がありますので、そこを事前にチェックしましょう。
- サーバー料金
※ 月額、または年額。年間契約のほうが安い場合が多い。 - ドメイン料金
※ 「Yahoo.com」のようなドメイン。年間経費。 - 管理費
※ 月額、または年額。ホームページの管理費ということだが、実は特段何か行っているわけでもない場合あり。ここが割高なのに、管理内容を曖昧にする業者さんには「不要です」と言いましょう。それでも「必ず付けなければならない」と返してくる場合、他の業者さんに変えることを検討すべきです、3年後~4年後~と考えると損している計算になるかもしれませんし、何より曖昧なものに料金は払いたくないのが普通です。 - 更新費
※ ホームページの修正や更新などにあたります。単発の場合は料金をその都度計算するのでよいのですが、月額の場合は注意が必要です。金額はもちろんですが、どの程度の修正/更新を行ってもらえるのか、依頼後どの程度の期間で行ってもらえるのかを確認しましょう。
選んではいけないホームページ制作業者の特徴
少々専門的な話もありますが、次の項目はプロの視点からみて「それはないんじゃないの…」と思えるマイナスポイントです、よければ気をつけてみてください。
- 過去の制作実績を公開していない
※ サービス品質がチェックできないため、依頼するにはリスキーです。 - 年間/月額経費が明示されていない
※ 料金以上に大切なのがランニングコストです。「明朗会計でない/割高である/相手によって金額を変えている」等の可能性があります。 - 納品方法
※ ホームページのデータを渡してくれず、泣く泣く契約更新を続けなければならないケースがあります。 - ドメイン権利がオーナーではなく、制作会社の権利/名義になっている
※ 権利関係をなあなあにする傾向があります。最悪の場合、料金を払っているのにもかかわらず持ち逃げされるケースも。 - アクセス解析/レポート提出を提供していないのに、SEO対策サービスを提供している
※ モグリです。サービス利用をおすすめできません。
最終的には担当者次第
最終的な判断材料になるのが、対応してくれる担当者のコミュニケーション力※ 担当者と話が通じる・通じないは、料金並に重要です。2~3社にホームページ制作業者を絞り込んだのち、相見積もりを取って、金額と担当者を同時にチェックするのが一石二鳥でおすすめです。
このとき重要なのが、事前に作ってもらいたいホームページの構成をまとめておくこと※ どういうページがあるか、どんなデザインがいいか、等。と、制作業者のホームページで不明だった点、この本稿で挙がったポイントを質問してみることです。これで担当者とかなり具体的な話ができますので、選ぶ基準が明確になるはずです。
見本になる他社のホームページを印刷持参したりメールで送ったりすると、かなり話が早くなります。
本来の目的は、ホームページが連れてくるお客様
サポートの強い制作業者が吉