パソコン修理 ~アドウェア・マルウェア感染編
パソコン修理に呼ばれる
ホームページを制作していると、そのお客さんのパソコンが壊れたり、ウイルスに感染したりすると場合、相談の電話がよくかかってきます。電話で解決する場合も多いですが、そうでない場合は出張でもよいので・・・ということで修理に向かいます。
今日の相談は「パソコンが起動後、即ブルースクリーンになり使えない。仕事用の書類を作りたいのでなんとかしてくれ」という内容でした。早速車で向かいます。
とりあえず「システムの復元」
たいていこの作業からスタートすることが多いです。
※そもそもシステム復元を知っている方は、パソコン壊さないことが多い OR 自力で直すので電話はかかってこない。
幸いこれで起動はしましたが、3分後とある英語ソフトのスプラッシュが表示されたのち、ブルースクリーンになりました。おかしい、変なの動いてる。
事情を聞く
「最近何かインストールされたっぽいですけど、なにか知りませんか?」と聞くと、CREDASという国土交通省とかで配布されているソフトウェアを調べていて、それをダウンロードしたそうな。しかし1回目にインストールしたソフトは全然違ってたらしく、間違えたことに気づき2度目にちゃんとしたCREDASをインストールしたとのこと。
パソコン不調の原因は、インストールされた何かのようです。
Uniblue SpeedUpMyPC
英語ソフトのスプラッシュなんて怪しさ満点なんですが、調べてみると Uniblue SpeedUpMyPC というソフトとのこと。Yahoo知恵袋ですと、これをインストールするとパソコンが重くなった、なんて書いてありました。お客さんも知らないとのこと。
しかしパソコン起動後3分で必ずブルースクリーンになるので、アンインストールまでたどり着けませんし、真っ最中に落ちられても困ります。
というわけでセーフモードでアンインストールを試みます、がしかし・・・ アンインストーラーを起動するもそれ自体が途中で固まってしまい、アンインストールの役目を果たしていません。この作りはわざとか?うーん。
完全にアンインストールできるフリーソフト Revo Uninstaller
サードパーティに頼るしかないだろう、ということで持参していた自分のノートパソコンにネットを繋ぎ、フリーソフトであるRevo Uninstallerをダウンロード。USBメモリからお客様のパソコンへデータ移動し、インストールします。
Revo Uninstaller はレジストリの項目も目視しながら削除できるので、アドウェア・マルウェアのアンインストールに便利です。※失敗するとパソコンを本格的に壊してしまうので、初心者にはオススメできません。
これで SpeedUpMyPC を無事削除できました。が、
それでも通常起動でまだブルースクリーンが出ます。何故だ?
他にもアドウェアがいるっぽい
この時点で時間が掛かると判断し、ノートパソコンをお持ち帰り・自宅でみっちり調べることにしました。※ 出張代は時間給で頂いてますので持ち帰りは通常しませんが、ホームページを任せてもらっているのでサービスでいいですよっていう。
凄い手間なんですが、ひとつひとつのプロセスを調べたところ、更に4つ怪しいのを発見。何故複数入っているのだろう・・・?インストール日は5つとも同じ日だったので、パックでインストールしちゃったっぽいです。
- tuto4pc(upt4pc_jp_17.exe)
- FileOpener(忘れました)
- webconnect 3.0.0(webconnect.exe)
- home tab protected search(ProtectedSearch.exe)
これらを削除してようやく、通常起動でもエラー無く立ち上げることができるようになりました。こういうマルウェア・アドウェアは、アンチウイルスソフトに引っかからないので厄介です。
ソフトは注意して導入しましょう
ちょっと詳しい知り合いと相談しながらやると無難
パソコンがおかしくなったらお試しください。